碍子ができるまで

1.材料の粉砕

材料となるのは陶石粉です。長石や珪石をクラッシャーで砕くなどして粉状にします。

2.水を加え撹拌し、粘土状にしていきます。

3.脱鉄機を使い鉄分を抜きます

電磁石が入っている機械で鉄分を吸着し取り除きます。

4.二次タンクでは固まらないように撹拌しています。

5.粘土を板状に成形します。

フィルターを通し、同時に水分を抜き細かな粒子だけの板粘土にします。

ここで初めて手で取り扱うことのできる粘土になります。

6.粘土を円筒形に成形

真空土練機で円筒形にします。
水分が多すぎると比重が軽くなってしまうので適当な温度に水分の管理が難しいところです。
製品は品質基準があり重さが決まっているので基準内の製品になるようにここでの水分管理も重要な工程です。

7.碍子の形に削ります。

ここからは碍子の種類によって工程が少し異なります。
玉碍子と留碍子に分かれます。

【玉碍子】

機械で溝切をします。

【留碍子】

機械で溝切をします。留碍子は土練機の種類も別で真ん中に穴が開いた筒状の粘土がでるようになっています。

8.仕上げ削り・拭き仕上げ

形を手作業で補正し磨く

9.乾燥する

ガスの乾燥室に入れ乾燥します

11.釉薬をかけ焼成する

釉薬には白・青・茶・水色があります。

10.検査

目視と指触点検で目で確認するほかに必ず触って確認します。
不純物のあるなしや大きさ・形の不具合がないかを確認します。
全ての工程でおおよそ2週間かかります。

10.検査

目視と指触点検で目で確認するほかに必ず触って確認します。